米国アニメ2連発



「スターシップ・トゥルーパーズ」
 スカパーのアニメ専門チャンネル「アニマックス」で放送中。SF「宇宙の戦士」を全編CGで製作したアメリカのアニメ。CGと言うことは・・・おお! 1997年公開の同名の映画では表現できなかったパワードスーツがCGで登場するのか?!と一瞬期待したが、残念ながらそうではなかった。

 基本的にあの映画の設定を流用しているらしく、登場する敵キャラや表現・描写なんかがだいたい同じなのだ。映画の主人公たちは軽装歩兵という感じだったが、このアニメでは装甲宇宙服を身につけ、背中のロケットで逆噴射できるようだ。そういう意味では原作に近くはなっているが、パワードスーツという程ではない。単なる宇宙服という扱いだ。

 まあ、そこを気にしなければけっこう良くできている。1999年製作で、全編あのレベルのCGで作ったというのは偉いと思う。ほぼ同時期、日本であれより数段劣るCGで作ったアニメ(特に名を秘す)が映画として製作されている事を思えば、大した物だと思う。やっぱCGはアメリカが本場なのか。

 敢えて文句を付けたい点としては、着弾の表現がイマイチだ。なんつーか、あんまり効いてそうもないような「ポシュポシュッ」という感じ。もっと派手な「ドガガガガッ!」「ズガガーン!!」という表現にして欲しかったなあ。そうでないと敵の強さが伝わってこない。



「キング・オブ・ザ・ヒル」
 「ザ・シンプソンズ」と同じFOXテレビで放送しているアニメ。テキサスの片田舎の街が舞台で、主人公のハンクはごく普通のアメリカ人。妻と息子と妻の姪の4人で暮らしている。
 ザ・シンプソンズに近い雰囲気ではあるが、マンガ的な派手なエピソードはほとんど出てこない。実際にいそうな人物と、実際にありそうな日常的な出来事。ご近所ドラマという感じ。子供が見てもあんまり楽しくないだろうなあ。
 これを見てると、「ああ、アメリカの普通の町の生活ってこんな感じなんだろうなあ・・・」などと思い、何だかホッとしてしまう。実際に生きているという感じがある。なかなか良いドラマだ。字幕版と吹き替え版の2つがあり、それぞれ放送している。


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