| 天地無用ＧＸＰ 天地無用シリーズの最新作。珍しく宮城県でも放送中。このシリーズ、ＯＶＡから始まり、テレビや映画で何度も作られてきたけれど、後になるほど面白くなくなっていくような感じがしていた。が、今回はなかなかいい感じ。従来のレギュラーメンバーは登場せず（ちらっとだけ登場する？）、同じ世界だけど別の人を主人公にした外伝的内容になっている。「天地無用」の主人公だった柾木天地の学校の後輩の山田西南（やまだせいな）が今回の主人公。血の繋がりは無いようだけど、顔や性格はかなり似ている。この他にも天地くんの親戚や美星さんの親族などがレギュラーで登場。 このシリーズの特徴は主人公がやたらにモテモテだという事。男１人に女が５人とか、両手両足に花状態。そしてモテモテなのに主人公は特定の女性にはあんまり興味がない（ように見える）という事。で、今作でも例によって主人公の周りには魅力ある女性が大勢集まる。観ているだけで「うらやまチー！」と叫びたくなるくらいに多くの女性に慕われる主人公。その中でも霧恋（きりこ）さんは「優しいお姉さん」的な魅力全開っ！ 心底主人公の事が好きらしく、他の事ではとても冷静でおしとやかなのに、主人公の命が狙われた時には鬼のような形相になって敵をメッタ斬り（怖〜(^^;）。これとは違うけど、普段はキツいしゃべり方をするのに、特定の人の前では優しくおとなしくなる女性って実際に会った事ある。 主人公の山田くんは宇宙でも希に見る「不運に遭遇する能力」の持ち主。その能力を買われてギャラクシーポリス（ＧＸＰ）に入る事になった。どこに行っても必ず（運悪く）宇宙海賊に遭遇してしまうので、海賊退治のオトリ部隊の艦長に任命されてしまうのだった。 |
| あずまんが大王 スカパーのＡＴ−Ｘで放送中。毎日５分くらいずつ放送し、土曜日にその週の分をまとめて放送している。元の４コマの雰囲気そのまんまという感じで、４コマからアニメへの再構成はまるで「サザエさん」を見ているよう。良い出来と言えましょう。少なくとも我が家では（原作を知らない）ニョーボも面白く見ています。タイトルは意味不明だけど、内容は高校を舞台にした女子高生たちの日常ほのぼのドラマです。なお、私の最も思い入れのあるキャラは、もちろん「黒沢先生」です(^^; |
| 十二国記 ＮＨＫの衛星アニメ劇場で放送中。ティーンズ向け人気ファンタジー小説のアニメ化。主人公の女子高生が異世界に連れて行かれて、そこで色々な冒険をする話のようだ。異世界は古代中国風。 まあ、この手の異世界物は昔からたくさんあるし、古代中国風の異世界というのも別に珍しくはない。突然見知らぬ男（美青年）が現れて主人公を異世界に連れ出し、主人公は混乱困惑しつつも徐々にその世界に慣れていき、そして主人公はこの世界にとって重要な人物だったという秘密が明かされる・・・という展開も、他のこの手の話とほぼ同じ（らしい）。だからそういう意味では新鮮味は無い。とは言うもののその世界観がかなり深いように感じられる造りで、ついつい見入ってしまう。どことなく「銀河英雄伝説」みたいな風格も。 |
| アーケードゲーマーふぶき 現在進行中のＯＶＡだが、ＡＴ-Ｘで一部放送した。あの「ゲームセンターあらし」の続編として作られたアニメ。ただしマンガとしてはほとんど別物。主人公は「ふぶき」という名前の女の子。「あらし」はインベーダーキャップが力の源だったが、「ふぶき」はインベーダーの絵がプリントされているパンティ（パッション・パンティ）が力の源なのだ。 昔の「あらし」では、あらしの強さの秘密はあのインベーダーキャップにある、という事になっていた。歴史に名を残した人物はみんなインベーダーキャップをかぶっていたという事になっていた。仏陀もキリストもナポレオンも徳川家康も・・・。だからあらしも世界を救う英雄なのだ、という事になっていた。元々はゲームのゲの字も知らなかったふぶきだが、伝説の男「あらし」からパッションパンティをもらい、ゲームの天才に目覚める。それにしてもなぜパンティ？ 例によって空中で逆さまになりながらジョイスティックを叩いたり、竜巻が発生してその上でゲームをしたりする。そういう意味では昔の「ゲームセンターあらし」と似ているが、ちょっと方向性が違うような・・・。 |
| 陽だまりの樹 デジタルＢＳのＢＳ日テレで放送中。手塚治虫の同名のマンガを忠実にアニメ化した物。安っぽい所が無く、非常にしっかりした内容になっている。それこそＮＨＫの大河ドラマのような風格。マンガやアニメを知らないご年配にも安心してお勧めできる。 |
| ロックマン・エグゼ テレ東系で放送中。カプコンのアクションゲーム「ロックマン」は、最初のゲームが出てから相当長いはずだけど、これが意外に人気があって、今は「ロックマン・エグゼ」という名前で新作が作られている。それをアニメ化した物。 まあ、元々がベタ子供向けのゲームであって、今でもその点は変わっていないので、私がどうこう言うような話ではないのだが、「プラグイン」とか「インストール」とかの用語が普通に出てくるのが今のこの手のアニメの常識になっているのには、ちょっと隔世の感があるなあ。 |
| アベノ橋魔法☆商店街 スカパーのキッズステーションで放送中。ガイナックス製作のオリジナル。大阪のアベノ橋商店街は、実は陰陽道の秘密がある街なのだった。主人公のサッシとアルミは、街の魔方陣の一部を壊してしまったため不思議なパラレルワールドに迷い込む。 原案・監督があの山賀博之。毎回ゲームとかアニメとかのパロディになっていて、その暴走ぶりが楽しい。何だか大学のサークルで作った自主制作アニメみたいなノリ。元ネタが古くて若い人には何のパロディなのか判らないようなネタも多い。 |
| ちょびっツ ＴＢＳ系で深夜に放送中。ＣＬＡＭＰ原作の話題作。監督が「カードキャプターさくら」の浅香守生監督なので雰囲気が似ている。静かでふんわり優しくて安定感がある。しかしその良作っぽい雰囲気とは逆に、内容はかなり衝撃的。一般人がこのアニメを見たら引く事請け合い。私が見ても「こ、このアニメは・・・テレビで放送して大丈夫なのか？」と思った程だ。 （ストーリー） 大学入試に落ちた主人公（男）が、予備校に通うために田舎から上京。東京に出て初めて「パソコン」を目にして驚く主人公。ここで言う「パソコン」とはいわゆるパソコンの事ではなくて、身の回りの世話をしてくれる人間そっくりのロボットの事だ。「パソコン」はもはや一般的な存在で、大学生でも持っている物らしい。で、多くの「パソコン」は美女タイプで、主人公はそれらがあまりにも人間そっくりなので非常に焦る。ショーウインドウにズラッと並べてられて売られている様は非常にヤバい！ アパートに引っ越してきたその夜、ゴミ置き場に放置されている裸のパソコン（美少女型）を発見し家に持ち帰るが、起動の仕方が判らない。裸体のあちこちを押してみる（お約束！）が、全く反応なし。まだ触っていないのは「あそこ」だけという事になり、ドキドキしながら手を伸ばす主人公。ドキドキドキ！！(^^; 主人公が「あそこ」を押すとパソコンが起動し、いきなり主人公に抱きついてくるのだった。そして主人公は「お、お、俺知ってるぞ。こういう展開のマンガ」などと、自分で「お約束」である事を宣言してしまうのだった。 ＣＬＡＭＰのマンガは、オリジナリティが高いというよりはむしろ「お約束」的な内容の作品が多い。あの「カードキャプターさくら」もアイデアとしては当時特に目新しい物ではなかったが、ＣＬＡＭＰ一流の料理法で非常に上品な良作に仕上がっていた。この「ちょびっツ」も、「女の子が突然部屋にやって来る」というよくある話であるし、舞台的にも「めぞん一刻」とモロにカブっている。（主人公のアパートに美人で優しい管理人さんがいて、エプロン姿、竹ぼうきで庭を掃いていたりする。あまりにも「お約束」な展開だ） このように「お約束」な展開ではあるけれど、しかし「さくら」的な上品な雰囲気で作られている点が、これまでにない新しいドキドキを作り出している。 この手のネタは、これまではギャグやエロを基調にして、「どうせ見るのはオタク男だけだからね」という開き直りのもとで行われていたから、見ている方もある意味安心して見ていられた。エロマンガはエロ本に載っていた方が堂々と読めるのと同じ理屈だ。が、この「ちょびっツ」は正統派的な雰囲気でそれをやっている。例えて言えばＮＨＫで品の良いヌードショーをやっているような雰囲気。そこが禁断のムズムズ感を発散させている。これは直接エロをやられるよりもはるかにヤバい雰囲気だ。 ところで劇中、「『パソコン』でエロサイトを見るのは基本だよな」というセリフが出てくるのだが、あの美少女型パソコンでどうやってエロサイトを見るのか？ |
