| 「アフロサムライ」 米国で放送されたアニメだが、アニメ製作は日本のスタジオが行ったというショートシリーズ。西部劇と日本の時代劇に現代の武器（ロケットランチャーなど）をミックスしたような、アメリカのサムライファン（？）が喜びそうな世界を舞台にした決闘アニメ。 「一番」「二番」と漢字で書かれたハチマキがあり、一番に挑戦できるのは二番だけで、二番には誰でも挑戦できるという決まりがある。で、腕に覚えがあるツワモノどもが次から次へと「二番」のハチマキをまいている主人公「アフロサムライ」に挑戦してくる。なんだか鈴木清順の映画「殺しの烙印」みたいな話だ。 現在二番のアフロサムライは、先代の一番を殺して「一番」になった男に怨みがあり、その「一番」を探して放浪しているらしい。殺伐とした内容だが、殺陣シーンは見物。日本人から見ると、「何でアフロ？」って気がするが、まあそこはアメリカだからって事で(^_^; 「ぼくらの」 この春の一番の問題作。こっちではスカパーのＡＴ−Ｘ（有料チャンネル）でしか観る事ができず、ゴールデンウィークの「無料デー」の時に第２話だけ観たんだけど、「こ、これは！」と、すぐピンと来た。（後に友人Ｓがビデオを送ってきてくれた。頼んでもいないのに。持つべきものは良き友。サンキュー(^_^)） 夏休みに臨海学校（？）にやってきた１５人の子供たちが、いきなり謎の巨大ロボットに乗せられて、これまた謎の敵（本当に敵なのか？）と戦う事になってしまうという話。 自分たちが乗る巨大ロボットは「ジアース」と名付けられる。ジョージ秋山の昔のマンガで、９人の子供達が巨大ロボット「ザ・ムーン」を操って、「連合正義軍」（当時の連合赤軍に引っかけてる）と戦うというのがあったが、「ジアース」は「ザ・ムーン」へのオマージュっぽい。 で、「ぼくらの」で問題なのは、ジアースを操るのは子供たちの内のひとりだけであり、戦いに負ければ地球は消滅。勝っても操縦者は必ず死ぬ、というルールが決まっているという所。 ひとりずつ死んでいく子供たち。仲間の死、自分の死、そしてその他大勢の人々の死と、否が応でも向き合わざるを得なくなった子供たちの生き様と死に様。 原作者の短編集を読んだが、どの作品も「生と死」を中央に置いた話なのが印象的だ。 「電脳コイル」 ＮＨＫのアニメは意外に侮れない。さりげな〜く凄い作品を流していたりする。今回の「電脳コイル」もそういう「めっけもん」のひとつ。 これを書いている時点で第５話まで観たが、どういう話なのか上手く説明できない。できないが、実に興味深い内容だという事は言える。 劇中、電脳システムについての説明がほとんど無いので、登場人物のセリフからしか推測するしか無いが、電脳世界を現実世界に重ね合わせるシステムが一般に普及している未来が舞台らしい。ただし町の風景は全然未来っぽくなく、むしろ懐かしさを感じさせる昭和っぽい風景。 登場人物のほとんどが小学生で、大黒市という町を舞台に小学生版「攻殻機動隊」みたいな電脳戦（？）を繰り広げる。背景設定の説明が無い分、謎解き的な要素があり、そこに興味をそそられる。今期指折りの要チェックな作品だ。 「ラブ★コン」 タイトルだけ見ると、近年多い「オタク専用萌え系」アニメか？と思ってしまうが、そういうのとは全然違う。原作は別冊マーガレットに連載していた正統派ラブコメディー。 背が高い事にコンプレックスを感じる主人公、小泉リサ。背が低い事にコンプレックスを感じる隣の席の大谷敦士。この２人、先生から「オール阪神巨人」とあだ名で呼ばれるくらいピッタリの凸凹コンビなのだが、お互いに「この夏こそ彼氏、彼女を作ったるわ」と意地を張り合う間柄。 お互いにはあくまでも「友達」だと思っていて、実は最もお似合いのカップルだと気が付かない。 ありがちでわかりやすいラブコメディーだが、関西弁での軽妙なやりとりが面白いのと、話の運びが上手いので、グイグイ引き込まれる。男が見ても面白いスッキリ爽快で楽しいラブコメ。小難しいＳＦアニメで疲れた脳が癒されるわぁ〜(^_^; |
[2006/6/16] |
