| 【ローディー最大の野望】 ＦＦ１１プレイも早４年。特別何か凄いという事も無く、どこにでもいる平凡でヌルいプレーを続けてきたローディー。そんなローディーにも夢があった。 あこがれのレア装備を揃えてみたい・・・。 レア装備と言ってもピンからキリまである。旧貨幣を大量に貯めて鍛えるレリック武器は、一般ピーポーであるローディーには事実上不可能！！ あと、免罪符で呪いを解除する「呪い装備」も、元となる呪われた装備が凄く値段が高い事と、性能的に自分の趣味にイマイチ合わないという事で、ほぼ却下。 で、コツコツ頑張っていれば近いうちに実現可能というレベルで考えると、それは「四神闘着」であろう、という結論に至った。 四神闘着っ！ それはトゥー・リアで戦える玄武、朱雀、青龍、白虎、そして麒麟、それぞれを倒すと出る事があるレアアイテム。具体的には玄武兜、朱雀脛当、青龍小手、白虎佩楯（びゃっこはいだて）、麒麟大袖、の５つだ。この５つ全部を揃える事を目的と定めた。 まあ、揃えたからどうだってワケじゃないんだけど、とりあえずそこまでは頑張ろうかな、と。  トゥー・リアが実装されて間もない頃は、この四神＋麒麟に勝つのは物凄く大変な事だったんだけど、最近じゃ、ちゃんとした構成なら１８人でフツ〜に勝てちゃうんだよな〜。昔、初めてやった時は全滅ギリギリって感じだったのに・・・、何でかなぁ？（右の写真は麒麟戦） |
いくつもある空ＬＳ（トゥー・リアでのＮＭ狩りを目的としたリンクシェル）の中には、それこそ月に何度も麒麟戦をしている所もあると聞く。だから最近では、麒麟大袖を装備している人は全然珍しくない。トレード販売で売ってる人もいるくらいだ。ただし値段は数千万Ｇだけど。 【旧貨幣】 ここでちょっと「レリック装備」の話に戻る。 今さら言うまでも無い事だが、レリックを最終段階まで鍛えるのは、極めて困難だ。究極の片手剣「エクスカリバー」とか、究極の盾「イージス」とか、武器種ごとにそれぞれ用意されているのだけど、その入手条件を知った時、誰もが「そんなの絶対無理だ〜〜」と、気が遠くなったに違いない。 裏世界デュナミスが実装されてまだ間もない頃は、レリックに関する情報が少なかったので、俺も「コツコツやってればいつかは」と思っていた。が、その後、公式攻略本でその詳細が発表されて愕然とした。 それによると、レリックを最終段階まで鍛えるには、裏世界で出る「旧貨幣」を（１単位の貨幣換算で）約１万５千枚集める必要があるという。１万５千枚って・・・。 俺とニョーボがほぼ毎週裏攻略グループに参加して集めても、２年強で１単位貨幣換算で８百枚程度しか集められていないのだ。このペースだと、たとえ週に２回ずつフルにやってたとしても全然足りない。つまり、普通にやっていたのでは物理的に不可能なのだ！ ではどうするかと言うと、持ってる人からひたすら「旧貨幣」を買い集めるしかない。 旧貨幣１枚の相場は２万〜３万ギルなので、１万５千枚集めるには億単位のギルが必要という計算。これは一般的なプレーヤーにはほとんど絶望的な金額だ。でも世の中には億単位のギルを持っている人が、けっこういるみたいなんだよなあ〜。そういう人達が夢のアイテムのために旧貨幣を買い集めている。 で、ここで冷静に考えてみた。ローディーとニャンピィが貯めた８百枚分の旧貨幣。・・・これってけっこう凄い金額になるんじゃね？（今風のアクセントで） ざっと計算してみたら、２千万Ｇくらいにはなりそうな予感。これに手持ちの貯金を足せば３千万弱くらいにはならねえか？ おい。あんた。今、バタリア丘陵でバザってる人を見たら麒麟大袖を２千万台で売ってるじゃあ〜りませんか。・・・麒麟大袖、買う？ 買っちゃう？ 買っちゃうのか？ 一気に響き渡る「買うのか？」リフレイン。高まる興奮を押さえきれない俺。 まあ待て。待て待て待て。落ち着くんだ。落ち着くんだ。 ３千万あると言っても、それは旧貨幣が売れた時の話。俺はまだ売っていない。今あわててどうする。はぁ、はぁ、はぁ・・・。 【空ＬＳ戦略】 ローディーの空ＬＳへの参加はかなり出遅れていた。知り合いが毎週空ＬＳに参加しているのは知っていても、自分もやろうという気にはならなかった。地上でのミッションやクエスト攻略でけっこう満腹という感じで、この上、空ＬＳもやると毎日のスケジュールがパンパンになってしまう。そう思っていた。 ところが今年、「プロマシアの呪縛」までのストーリーを一通りコンプリートできた事、「アトルガンの秘宝」がけっこうスローペースである事などから、余裕ができた。 ちょっと暇だ・・・。んだば、空ＬＳでも入ってみっぺか？ こうしてローディーは、某ＬＳに参加を決意。以来ずっと皆勤賞で働き続けている。 この空ＬＳでは、いわゆるポイント制を採用している。つまり、定例参加によって発生するポイントを貯め、そのポイントを使ってオークションを行い、一番高いポイントを出した人がそのアイテムをゲットできるという制度だ。 ここで微妙なのは、メンバーに、既にいくつかのレア装備を入手済みのベテランがけっこう多いという事だ。こういう人達の多くは、麒麟大袖と白虎佩楯の２つを狙っているようで、それ以外の物はそれほど人気が無いようだ。 ポイントオークションなので、当然一番ポイントが高い人が勝つワケで、既得ポイントの高さの順で、アイテムゲットの順番が決まっていると言ってよい。ならば、できるだけ早く四神闘着をコンプリートするためには、どういう戦略で臨めば良いか？ まず、人気薄の玄武兜、朱雀脛当、青龍小手は後回しにして、最も入手困難と思われる物を先にゲットするのが良いであろう。先に不人気アイテムでポイントを消費してしまうと、狙っている人数が多い麒麟大袖や白虎佩楯が大きく遠のいてしまう。 また、ローディーが麒麟大袖と白虎佩楯のどちらかひとつをゲットできた時には、手持ちのポイントがほぼゼロになり、他の人のポイントと大きな差ができてしまうはずである。という事は即ち、次のゲット順番が回ってくるのに相当長い時間がかかるという事だ。 ならば麒麟大袖と白虎佩楯のどちらを先に狙うかという事になるが、麒麟大袖は他人に渡せる（売買できる）アイテムだが、白虎佩楯は他人に渡せないアイテム（いわゆるエクレア）である。という事は、ギルさえあれば購入可能な麒麟大袖は後回しにし、第１目標は白虎佩楯とするのが最善であろう、という結論に至った。 白虎佩楯をゲットした後は、ポイントがほぼ底を突くが、玄武兜、朱雀脛当、青龍小手の３つは人気薄なので少ないポイント消費で入手可能なはず。そして麒麟大袖はバザーしている人から購入してしまえば良い。これが四神闘着コンプリートへの最短コースと見た。 【売るのか？売れるのか？】 さて話は旧貨幣の話に戻って、上記のような理由から、麒麟大袖狙いで旧貨幣を売却する事にした。 手持ちの旧貨幣は以下の通り。 ルンゴナンゴ翠貝貨４枚、 モニヨン銀貨２枚、 １００バイン紙幣２枚。 １単位貨幣が１００枚以上貯まり、それを１００単位貨幣に交換したのでこの枚数となった次第。 さて、ざっとバザーを見て回った所では、相場はルンゴナンゴが一番高く１枚２５０万〜３００万Ｇ。モニヨンと１００バインは２００万〜２５０万Ｇといった所だろうか？（２００６年９月頃の相場） 順調に売れれば２千万Ｇくらいになりそうだが、全部売るのはけっこう時間がかかりそうな予感・・・。 そうだ。貨幣を売るのではなくて、麒麟大袖を売ろうとしている人に物々交換を持ちかけてみたらどうだろうか？ ８枚の貨幣が２千万Ｇに相当するとして、これに５百万程度の現金を付ければ交換してもらえるんじゃないか？ アルザビ白門やジュノで、「大袖売ります」とシャウトしている人を見かけたので、直接交渉を試みた。 ローディー「旧貨幣８枚＋５百万Ｇと交換しませんか？」 返事が返って来ない。想定外の提案が来たので困っているのだろう。 しばらくして「ダメ」の返事。じゃあ後いくらギルを追加したら売ってくれますか？と送ったら、「あと２千万Ｇ」とつれないお返事。物々交換はやらない方針のようだ。 やっぱり旧貨幣は自分で売らなきゃダメか、とちょっと落ち込み、その日からローディーはバザー放置の日々を送る事になった。 【野外バザー】 さっそく野外バザーのメッカ、バタリア門付近に陣取り相場よりもやや低い、しかし安値と言うわけでもない値付けでバザー開始。 １日経過。売れない。 ２日経過。売れない。 ３日経過。売れない。 他の人の旧貨幣はそこそこ売れているそうなので、俺のが売れないというのは、やっぱり値付けが高いという事なのか？ と、ちょっとあきらめ気分になりかけた頃、いきなりルンゴナンゴ翠貝貨が２個売れた。 おお！やっぱ売れるじゃん！ これだけで約５百万ギルになった。人気薄っぽいモニヨン銀貨と１００バイン紙幣は思い切って安めの値付けにしてみた。そしたら食いつく食いつく。１週間程度で全部売れてしまった。 こうして数週間かかって全部売却する事に成功。それまでの貯金も合わせて、ローディーは３千万近いギルを持つに至った。 【麒麟大袖】 ギルはある。後は麒麟大袖を買うだけだ。が、できるだけ安く買いたい。旧貨幣バザーの際に、同時に大袖の相場もチェックしていたのだが、２千８百万で売りにだしている人はずっと売れないままのようだ。 その人を見張っていたら、しびれを切らしたか、とうとう値引きを始めた。２千５百万Ｇ。うむむ。これは買い時か？ いや、まだ安くなるかも。 そんな買い時を見計らっていた時、空ＬＳの人が「大袖を売りたいっていう人がいるんだけどな」と発言。 すかさず「２千２百万なら買いますよ」と打った。すると「あ、じゃあちょっと待って。聞いてみる」と、すぐに交渉開始。で、実はこの売りたいと言っていた人は裏ＬＳの仲間の人であり、結局その人から２千２百万Ｇで購入したのだった。 後に２千万Ｇでバザっている人を見かけたが、まあ、後の祭りだし、知り合いから買った方が何となく気分が良いという事で、あまり悔しくはなかった。 ちなみに、この頃ニャンピィは戦士のレベル上げをしていたので、この大袖はニャンピィが装備する事が多かった。（これでニャンピィは戦士の保険を稼いだ） 【白虎佩楯】 次のターゲットは白虎佩楯。白虎と戦う為には「西玉」と「秋石」というアイテムが必要なのだが、問題は「秋石」の入手が他のトリガーアイテムよりも入手が難しいという事であった。 秋石は Ullikummi というゴーレムＮＭが落とすのだけど、抽選ポップである事と、ポップする時間の範囲がかなり長いため（６時間とか８時間とか言われているが、本当は何時間なんだ？）張り込みが難しく、なかなか取れない。なかなか取れないと当然ライバルも多くなり、いよいよ取りにくくなる。 また、「業者」と呼ばれる連中（要するにゲーム内のアイテムをリアルでのお金で売る業者）がいつも張り込んでいるため、いよいよ一般ピーポーがこれを取る事を難しくしている。（後に行われた摘発で業者はほぼいなくなったが、どうせまた出現するんだろうなぁ・・・） と言うワケで、白虎との対戦は他の四神よりも少なめになりがちで、白虎佩楯の入手順番がなかなか回ってこないのだった。  が、それでも毎回通い続けた甲斐あって、半年目にしてやっとローディーに順番が回ってきた。白虎佩楯のドロップ率は半々というくらいのようで、落とさない事もある。結果２戦目で白虎佩楯が出て、これがローディーの物になった。（左の写真） |
 こうして四神闘着の中でも入手の難しい麒麟大袖と白虎佩楯をゲットした俺は、ローディーにこれらを装備させては眺め、ひとつの達成感にひたったのだった。（右の写真。頭：玄武兜、胴：麒麟大袖、脚：白虎佩楯、武器：白虎斧）「ああ、続けてて良かった・・・ρ（ＴーＴ*）」 |
【後日談】 ちなみに、その空ＬＳで、サブリーダーを選出する会議で、開口一番「毎回欠かさず来ているローディーさんが良いと思います」と推薦され、とっても焦った。 毎回参加する事と、リーダーとしてメンバーを仕切るのは別の話。裏攻略や空攻略のような大人数を統率するには特別な才能が必要だ。誰でも出来る仕事ではない。 的確な指示を素早く出せる頭の回転の速さ。そして決断力と知識。「この人について行こう」と思わせるカリスマ性。また交渉力も必要になる。 俺自身のこれまでの経験を振り返ってみると、会社ではほとんどいつも単独での仕事。「長」の付く役職になっても部下が付いた事はほとんど無い。それは俺が単独プレーの方が得意だからなのだが、逆に言えば多くの人の上に立つ役職は苦手という事である。小学校で新聞委員長をやって以来、「長」の付く役職になって期待通りの成果を上げた事は一度も無いのではないだろうか？ でも、白虎佩楯をはじめとするレアアイテムをゲットできたのは空ＬＳの皆さんのおかげ。・・・と思うとムゲに断る事もできず、謹んでサブリーダーを拝命。微力ながらリーダーのお手伝いをさせてもらおうと思う俺なのだった。 （追伸）その後いろいろあって、「やっぱり私には無理」という事を伝え、サブリーダーから外してもらいました。みなさんごめんなさいm(_ _)m |
[2006/12/19] 追伸[2006/12/24] |
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