| 【掃除機選びに悩む】 家電製品一般にこだわる俺は、当然掃除機にもこだわっていた。 家を建てて間もない約２０年前は、日立の「たつまきパワーかるワザ」という愛称のヤツを使っていた。 「たつまき」という名前だけど、サイクロン式ではない。当時はまだダイソンの掃除機は日本に入ってきてなかったか、あるいはサイクロン式がまだメジャーじゃなかった頃だったと思う。 吸い込み口の気流の流れを竜巻の原理を応用していて、吸い込みが強いという物だった。 当時から吸い込み口に回転するブラシを付けたのはあったけど、普通はブラシをモーターで回転させる仕組みであったため、モーター用の電源コードをホースに付ける必要があり、そのためホースが重くて柔軟性が落ちるという欠点があった。 しかし「たつまきパワーかるワザ」では、吸い込んだ空気の流れでブラシが回転するような仕組みになっていたので、モーターは無く、したがって電源コードも無い、素のホースであった。 このためホースと吸い込みヘッドを軽くでき、長い延長ホースを繋げる事も可能であった。この、吸い込みヘッドが軽くて取り回しが良いというのが最大の売りであった。 が、しかし、ホースが軽くて柔軟性が高いという点が後に「吸い込みの気圧差によってホースが潰れてダメになりやすい」という弱点の原因になってしまうのだった。 う〜ん、ヘッドが軽いという点は正義だと思ったのだがなあ〜。 で、この日立機の後継として東芝の紙パック式を買って、これを今に至るまで使い続けているのだが、正直言ってこれは失敗であった。日立の軽いヘッドに慣れてるとヘッドが重くてね・・・。 で、先日ニョーボが 「実は掃除機が半分壊れてるのよね〜」 と言うのです。 う・・・。俺に掃除機を買えという暗黙の指令だ。 選ばなきゃ！選ばなきゃ！ 今買うとなると、ダイソン、日立、パナあたりか・・・。 近年ではダイソンの掃除機がシェアを伸ばし、買うならダイソンか！？という気もしていたのだが、ネットでの評判を見ると、全てにおいて高評価というワケでもないようで、反ダイソン派も根強い感じ。 「ダイソンのは音がうるさい」 というのは昔から言われていたけど、俺が店頭で試した限りではそんなメチャクチャうるさいワケではないように思った。 それよりもむしろ、「故障が多い」「メンテナンスが面倒」という評価が気になった。 あと、ＣＭでは簡単に「ポイっとゴミ捨てできて便利！」みたいに描いているけど、口の大きなポリバケツに捨てるのならあれでいいけど、ウチのゴミ箱は口が小さいからあんなキレイには捨てられないぞ？・・・と思ってた。 昔ながらの紙パック式のメリットも捨てがたいというのが本当の所だと思う。 そんな事を考えていたら、ダイソンから新製品が発表になった。 「ダイソンＶ８コードレス」 うおっ！ こ、ここ、これは買いか？と思ったが、値段が高い！ 充電式で７〜９万円もする。日立の標準的な機種の２〜３倍だ。 「良い物なら高くても買う」という主義の俺ではあるが、ダイソンの方が絶対的にイイ！とは言い切れないため、やはり日立か？と悩むのだった。 【結局】 色々調べて、結局日立の「かるパック」 CV-PC30 という紙パック式のを買おうと決断した。 正直言って、紙パック式ならどこのでもそんなに変わらんでしょ？と思い（あれ？良いモノにこだわる姿勢はどこに？）、どうせ買うなら現時点では俺が一番信じてる日立ブランドのにしようと思ったのだった。 決め手としては、やはり吸い込みヘッドの取り回し易さ。 俺の掃除機哲学では、ヘッド部分が大きくて重たいヤツはダメなのだ。ヘッドは軽い方が掃除がしやすくて良いのだ。 日立のは昔からヘッドが軽い事を特徴にしてて、そこが良いと思ってた。パナのはヘッドが大きい感じなのがちょっと嫌だったし、東芝のは全体にちょっと重めだった。 で、買う気満々でヨドバシの売り場に行ったら、この CV-PC30 に「品切れ中」の表示が付けられていてビックリ。 あれええ？ そんなに人気あるの？ やっぱ紙パック式の中ではこれが丁度良いっつー事なのか？ でも１週間後に入荷すると書いてあったので、予約しようと思って店員に尋ねたら、 「１週間後の入荷分も全部予約が入っていますねぇ・・・」 と言う。えええ〜〜〜！！ そんなに人気あんの？ さすが俺が目を付けた機種！？ う〜ん、困った。じゃあ別のにするか・・・と、展示してある実機をいじりはじめた。 で、並べてある機種を冷静に眺めてたら、PC30 の本体が他に比べてデカい気がしてきた。 あれれ？ こいつの本体、こんなにデカかったんだ・・・。この大きさはちょっと邪魔かも。 だったらむしろ、PC500 という最高級機がスリムで軽くて良さげじゃね？（はい、来ました！ 最高級機が気になる病） PC500 は「ジェット吸引」などの日立独自機能は PC30 と共通だけど、排気フィルターがより高度な物になっているのが特徴。 あと、ゴミ容量は他の機種より少なめだけど、その分本体サイズが小さくて軽い。今はこういう軽くて小さいタイプが流行ってるっぽい。 吸引仕事率は、PC30 は 680W と、おそらく家庭用では最高レベルの数値だが、PC500 は値段は高いのに 360W と少なくなっている。 普通は吸引仕事率が大きいほど良いように思われるが、単に数値が高ければそれで良いというワケでもないのは、これまで色々使ってきた感触でわかる。 PC500 はフィルターが強力であるため捕集率が高く、その分仕事率が下がっているのかな？ 知らんけど(^_^; まあ、普通に使う分には PC500 のパワーでも十分だと思われる。 売り場の実機を使ってみた感じでは、音が静かで、床への吸い付きも適度にあって、しかも吸い込み口を電動で前に引っ張るようになっているので、すいすい動かせる。 で、本体が小さくて軽いので、おそらく実際の使い心地も軽快だと思われる。 値段も、昔はこういう高級機は６万円とかしたように思うのだが、今では高いヤツでも３万円程度。安いのだと１万円台だ。一方、近年話題のダイソンのは８万円とかしたりする。倍以上違う。 ダイソンのは、コードレスのハンディー型が印象的だけど、店頭で使ってみると、排気口が手元にあって、排気が顔に向かってブオ〜ッと吐き出されるため、いくらクリーンな排気と言ってもあまりいい気はしない。「部屋の空気よりクリーンな排気」と言っても臭いものは臭いのだ・・・。 っつーワケで、日立の PC500 を購入したワケですよ。色は赤！ ３色ある内で一番派手な赤！！ 最近気分がすぐれないので、気分を変えるために敢えて派手な赤を選んだのです。 俺、趣味的に地味なのが好きみたいに思われがちだけど、何でもかんでも地味なのがイイというワケじゃないんです。派手な色のがイイと思った時には派手なのを選ぶのです！ 表面仕上げがキレイで、なかなかカッコいいです。でも、まあ、掃除機はあちこちぶつけながら使う物なので、キレイなのは最初だけなんだけどね・・・。 |
 |
【使ってみた】 で、さっそく使ってみた。確かにモーター音が静か。本体サイズも明らかに小さく軽い。ごみごみした我が家で使うには、こういう小さいヤツの方が使い勝手は良さそう。 あと、エコモードだと吸引パワーが自動的に制御されるが、使ってる最中けっこう頻繁にパワーが変わるのが気になる人もいるかも。そういう人は、手動で強弱を選ぶ方でやれば問題無し。 ここで記事にするため、色々特徴とか書かなきゃいけないと思いつつも、基本的に昔からある掃除機と同じなので、そんなに特別な何かあるワケではないのだった。 あ、注意すべき点としては使う紙パックの値段ですかね。 これに使える日立純正の紙パックとしては以下の４種類があって、上の物ほど高性能なのだけど、当然値段も高い。 （１）GP-2000FS ３種３層フィルター ナノポーラスゼオライトで抗菌消臭 超極細強力帯電層 ３枚入りで実売１５００円くらい。 （２）GP-130FS ３種３層フィルター ナノポーラスゼオライトで抗菌消臭 ３枚入りで実売１０００円くらい。 （３）GP-110F ３種３層フィルター ５枚入りで実売９００円くらい。 （４）GP-75F ３層フィルター ５枚入りで実売５００円くらい。 売り場では気が付きにくいけど、（１）と（２）は３枚入りだけど、（３）と（４）は５枚入りという点に注意。まあ、（３）がコストパフォーマンス的に良いのかな？ ウチでは（３）を使ってます。 さ〜て、評価も済んだし、物置にしまっておこうかね。物置の扉を開けた。ガチャ・・・。 |
 |
ん？ 何か、ヤバい雰囲気が・・・。 何だこの嫌な予感は？ いったい何がヤバいんだ？ ゆっくり扉を開くと・・・。 |
 |
物置の中に見慣れぬ物体！ まさかそれは新しい掃除機ッ！！！ 「ザ・ワールド！！」 離れろッ！！ 時を止めるんだあぁぁぁああーーーーーーッ！！！ うおおおおお！！ 誰かが俺より先に、新しい掃除機を買っているぅううう！！！！ 誰だ！？ 誰なんだああああ！！！（もちろんニョーボ） おのれぇえええ！ 無駄無駄無駄無駄ぁあああ！！！ あ、俺いま、主人公にやられるラスボスっぽい（笑）。 帰宅したニョーボも、俺が買ってきた PC500 を見て「あれえええ？？ この掃除機は何？！」と声に出して慌てていた。買い物専門の俺に黙って新しいのを買うからこうなる・・・。 |
[2016/06/05] |
