完成!
憧れのステレオセット

これでもう・・・思い残す事は・・・無い・・・(ぐふっ!)


 今は亡きダイヤトーンの高級スピーカーDS−A3とその専用台をオークションでゲットだぜ!(左の写真) 前に紹介したサンスイの「07アニバーサリー」と合わせて、夢のステレオセットが遂に完成!
 (昔のステレオセットはチューナーとかカセットデッキとか、構成する機器がけっこう多かったから高級機種で揃えるのは大変だったけど、今はCDプレーヤー、アンプ、スピーカーという3つだけで十分なので、そういう意味では楽だなあ。)

 これ以上のグレードアップはもう必要無し! もしこれ以上を求めるならば、次は家を建てる所から始めなければなるまいて・・・ふふっ(ニヤリ笑い)・・・な〜んつってなぁ〜(^^;

 それにしても合板ではなくてムク材を使った手作りのエンクロージャーは豪華。高級家具のような貫禄だ。この手の込んだ造りは所有する喜びを充たしてくれる。大人の趣味の品としてはこういう点も重要だと思うのよねえ。

 「鳴らしにくい」「気むずかし屋」「しかし素質は一流」などとも言われるDS−A3だが、パッと聴いた感じでは前に持っていたDS−A7とそれほど大きく違う訳ではないと思った(違いが判らない俺の耳の方が問題か・・・)。

 テーブルの上に置いて鳴らした比較では、A3は何だかホールのような響きが加わったように聞こえた。でもそれはA7よりも良いとは一概には言えない感じでもあった。専用台にセットして鳴らしてみたら、今度は元のA7の印象に近い感じの音になった。こっちの方が俺は良いと感じた。

 結論としてはA7とA3は、基本的な所ではそれほど大きな違いは無いと思った。むしろスピーカー台やセッティング方法による違いの方が大きいように感じた。しいて違いを挙げればA3の方が繊細で響きがあるような感じもするが、単に気のせいなのかも知れない。

 で、右の写真のように配置してみました。部屋の広さを贅沢に使い、ゆったりとした配置。まるでステレオ雑誌に紹介されてるステレオみたぁ〜い。うふっ(ブリっこ)。

 スピーカーは持ち上げて移動できるし、ラックにキャスターが付いているので、使わない時には簡単に片づけられるようになっとります。最初からそこまで考えた上でのセレクションなのですよ。ふふふ。

 これぞ私が夢見ていたステレオっ!! これが完成形っ!!
 ニョーボ「本当にこれで最後なんでしょうねえ・・・?」












【・・・だが、平和は長くは続かなかった】
 A3にしてから定位感というか音場感というかそういうのは良くなった感じがしていたのだが、その一方で何だか低音がやや物足りない感じがしていた。中高音が妙にうるさい感じなのである。

 A3にしてからは下左図のように部屋の短辺に向かって聴くようなセッティングしていたのだが、以前A7の頃は下右図のように長辺に向かって聴くようにセットしていた。



 オーディオの参考書を読むと、A7の時のようなセッティング(上右図)の方が良いという事が書いてあったので、試しにそのセッティングに戻してみた。そしたら「ォォ・・・(言葉では表現できない)」という以前のような低音が出るではありませんか!
 もしかしたら気のせいかも?と思って再び上左図のセッティングに戻したり、また上右図のセッティングに戻したりと聴き比べた結果、やっぱり音が違う。で結局、上右図の時のセッティングの方が良いという事になり、セッティングし直した。
 短辺に向かって聴くセッティングの時には低音で床が振動するような事はあんまりなかったが、長辺に向かって聴くセッティングにしたら以前のA7の時のような振動が起こるようになった。あんまり低音が凄いので、聴いてて鼻血が出そうになった。マジで(^^;

 で今度は背後の壁までの距離を変えてみたり、スピーカー間の間隔を変えてみたりして、どう音が変わるか試してみた。後ろを壁にくっつけるとやっぱりちょっと良くないみたい。精神的な物かもしれないけど、音の奥行き感が無くなるように感じた。どうもスピーカーの周囲の空間を広く取った方が、つまり後ろや横の壁から離した方が解像感とか奥行き感とかが良く出るように感じられた。
 セッティング調整後、ゴンチチのCDを聴いたら音がかなり良くて、メーカーのリスニングルームみたいな音。「ああ・・・。俺のステレオもとうとうここまで来たか(涙)」という感激が・・・(^^;

 今さらの話ではあるけれど、ハードウエアの性能がいくら良くてもセッティングが悪ければダメだという事がよぉ〜くわかった。
 あ、あとA3は、発せられる音のエネルギーの方向による分布がフラットなような気がする。以前持っていた DS-100ZV は、聴く位置を変えると音が変わる傾向が強かった。顔を前後に動かすだけでも音の傾向が変わる感じ。「ステレオって、こんなもんだったっけか?」とか「左右の音が干渉しあっているのかなあ?」とか、いぶかしく思ったものだった。しかしA7やA3ではそういう事が無い。これはやはり、スピーカーから放射される音のエネルギーが方向によって均一になっているという事なのだろう。

[2002/02/12]
[2002/03/02]追記


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